Q.発達障害は治るの?
A.発達障害は特性ですので、多かれ少なかれその特徴は一生あり続けます。社会に適応して生活が出来るよう、乳幼児期(1歳代)には早期療育が効果的と言われています。周囲が本人の特性を理解し、保護者だけではなく学校の先生や専門機関等との連携により適切で丁寧なかかわりをすることが大切です。
Q.育て方が悪いせいで発達障害になったの?
A.発達障害は生まれつきの脳の機能障害(発達の偏り)であり、育て方のせいではありません。また、性格のせいでもありません。しかしながら、以下にあげる二次障害によって性格の偏りのように見えてしまうこともあります。
Q.二次障害って何?
A.発達障害のあるお子さんは、その特性を周囲から理解されにくいことから、生活の中で成功体験が少なく、自己評価が下がりやすい傾向があります。そのため、それまでには見られなかった二次的な症状(不安、うつ、夜尿から始まり、不登校や引きこもりなど)が現れることがあります。このような、障害の基本的な症状だけでなく、派生して別症状が引き起こされることを二次障害と言います。この二次障害を防いだり対処することが、とても大切です。
Q.広汎性発達障害、LD、AD/HDだけが発達障害なの?
A.「発達障害者支援法」によれば、発達障害にはトゥレット症候群(チック症候群)や吃音なども含まれています。いわゆる全般的な遅れ(知的障害)やダウン症など染色体異常を伴う疾患は含まれていません。